最近観たもの、読んだものの感想

「帝国の『辺境』にて ー西アフリカの第1次世界大戦 1914〜16ー 」 (RNVR花組・こんぱすろーず) 以前から面白いという噂を聞いていた本を、コミックマーケット83でようやく入手。第1次世界大戦の中でも、それほど顧みられることのなかった戦いだろうが、戦…

大画面狭しと飛び回る爽快感

うまい具合に休みが合ったので、この前の土曜日に公開された「魔法少女リリカルなのはA's The Movie 2nd」を観に劇場へ。最近はなのは関係はあまり追いかけてなかったのですが、始まった途端にそんなことは忘れて、見入ってしまいました。 とりあえず、気づ…

「マスター・ビルダー」の栄光と没落

Amazon CAPTCHA 第二次大戦後、ニューヨーク市内における都市計画を巡って、そこに住む住民の立場から、都市を生態系のようなものと捉え、住民が主導権を持って開発を進めることを主張したジェイン・ジェイコブズと、都市計画を策定する高級官僚の立場から、…

真面目な頑張りやは苦労する(一部月姫ネタばれあり)

「月姫」、空き時間に断続的にプレイしていたのを、ようやく最後まで見終わる。「おいしい物は一番最後に」ということで、ラストにプレイしたシエル・ルートの感想をいくつか。 シエル・ルートの見所の一つは、彼女が自らの罪を自覚しつつ、なおも生き続けた…

彼は、内面を獲得して、人となった。

「太陽 The Sun」(監督:アレクサンドル・ソクーロフ 出演:イッセー尾形 桃井かおり) 静かだが、緊張感があり、それに耐えられなくなりそうになりながらも、結局最後まで時計を見ることなく観続けてしまった。印象に残った点を挙げれば、 天皇が極めて政治…

読み終わった本(06.09.04)

「大国の興亡」 16世紀から現在までの間に、「大国」=他国よりも相対的に卓越している国が移り変わっていく過程を、経済力と、その現れとしての軍事力を中心に描いてある。特に、30年戦争の頃の描写は、宗教についての記述が少ないので、解りやすく感じ…

新宿へ出かけて、「時をかける少女」を観る。

「ゲド戦記」とどちらにするか迷ったのだが、先に上映が終わりそうなほうを選んだ。「時をかける少女」(2006年 日本) 主人公は、文字通り「跳ぶ」ことで、タイムリープ(時間を逆戻りすること)するのだが、その描写の繰り返しが面白い。最初の2・3…

少し趣向を変えて

「グッドナイト グッドラック」 ジョージ・クルーニーが、半世紀前の名ジャーナリスト、エド・マローを題材に作った映画。とりあえず、印象に残った点をメモ。1 タバコ 登場人物は、マローを筆頭に、実によくタバコを吸う。特にマローは、自分の番組「シー…