大画面狭しと飛び回る爽快感

 うまい具合に休みが合ったので、この前の土曜日に公開された「魔法少女リリカルなのはA's The Movie 2nd」を観に劇場へ。最近はなのは関係はあまり追いかけてなかったのですが、始まった途端にそんなことは忘れて、見入ってしまいました。
 とりあえず、気づいた点を箇条書きで。

  • 空中戦シーンすげえ。登場人物の視点に合わせて、視界がぐるぐる大画面で回るのは、TV版にはなかった面白さ。
  • なのはの動きは、砲撃撃つシーンでは必ず止まるので、やっぱり「空飛ぶ重戦車」のイメージ。特にカートリッジ積んでからは、ヴィータでも簡単に抜けないほど防御が固くなったので、ますますそのイメージが強く。
  • 初っ端の戦闘シーンで、なのはとフェイトの二人とも完敗するのは、やや性急な感じ。しかし、フェイトが傷つきながら、這ってでもなのはに近づこうとするのは、思いの強さが感じられて良かった。
  • リンディ提督は何気に無茶してるような。襲われるかもしれないと警告を受けながら、さりげなくデバイスを用意して、いざ結界に囚われたら、真っ先にシグナムと話そうとするとか、もしかして、自分がおとりになってでもおびき出すつもりだったのでは。
  • 一方で、自分の夫のことを持ちだして、シグナムに揺さぶりをかけるあたりは、さすがにしたたか。過去に対する思いはありつつも、任務のためにはある程度割り切ってそれを利用する冷静さがうかがえます。
  • シャマルはTV版の「手をぐりぐり突っ込んでリンカーコア抜き出し」シーンがなくなりました。でも、ラストの戦闘シーンでは「旅の扉」使ってたから、こう、画面に映ってないところでは、しっかり抜いていたのかも。
  • 闇の書の防衛システムには「ナハトヴァール」という名前が付きました。でも、名前を呼んで友達になってくれたり、主として祝福してくれる人は、残念ながらいなかった模様。
  • そして今回のリインフォースは、戦闘シーンでは動く動く。手にデバイスを持ち、涙を流しながらも、画面狭しと飛び回って、より人間っぽさが増しました。
  • ちなみにグレアム提督と使い魔たちは、多分物語をすっきりさせるためでしょうが、最初からいなかったことになりました。以前、彼らが現役だったころの話を妄想したこともあったので、ちょっと残念。*1

 全体としては、管理局内部の話を削って、主役3人組の戦いと友情の物語に絞ったおかげで、展開がスピーディーになったと思います。空中戦シーンの動きと相まって、非常に爽快感のある映画でした。

*1:第二次大戦中に、若き日のグレアム提督が、イギリス情報部の陰ながらのバックアップを受けつつ、インド洋あたりで、ナチスドイツに協力する敵の魔導師と渡り合い、さらに高町家のご先祖さまもそれにからむ…というストーリー。しかし、この時代に二十歳前後だったとすると、本編の時代には高齢になりすぎてしまうため、断念した。